スースは 伝えたい。

たまに出会う「何を考えてるか分からない人」それは私です。

月と地球の物語

ある日 「地球」から「月」が離れていった。
それを地球は引き留めようとはしなかった。
変わり映えのない日常が 二つの星を引き裂いていった。


月の旅は始まる。
外の世界を知らない月は、「火星」のところへ向かうことにした。
きっと、名前の通りアツいやつだと思うと胸がドキドキした。が、その期待は虚しく火星はとてもクールだった。
話しかけても一言返事。
クールというより無口な星だった。
退屈に感じた月は刺激を求め火星をあとにした。


その頃、地球は泣いていた。
失って初めて大事なことに気づいたが、もう帰って来ない。
そう思うと余計に涙が溢れた。

そんなことを知る由もない月は、行く宛もなく宇宙に漂う岩石に削り削られながらも、自分の道を進んでいた。


そして月は、「木星」に出会った。
木星は めちゃくちゃ破天荒で面白いやつだ。
しばらく木星と一緒にいることにしたが、
破天荒すぎて疲れを感じるのに時間はかからなかった。
月は旅を始めたことに後悔を感じながらも、
新たな居場所を求め宇宙を進んだ。


月は「土星」と出会ってしまった。
出会うと同時にボコボコに殴らた。
それもそのはず、宇宙のギャングと恐れられる土星に近づいたのだから。
自分の無知を恨んだ月は、原型もなく歪で小さく、衰弱になりながら宇宙を漂っていた。


時間は流れ 月は青い星に出会う。
なぜだろう、一緒にいると心が暖まる。
月は その星に添い遂げることを決意した。


地球は泣きすぎて青い星になっていた。
そして、歪で小さい星に出会う。
一緒にいると心が落ち着いた。
地球はその星を離さないことを心に決めた。


歪だった月は丸くなり、
涙に染められてた地球は花を咲かせる現在に至るのであった。





追記︰
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